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![]() 「ハヤテ」は、対デストロン戦において、プルトンミサイルの爆発から生還したライダーマン・結城丈二のために、 本郷猛が設計・開発し、立花モータースにおいて制作されたライダーマン専用マシンである。 ベースには旧型のサイクロンが採用されているが、本郷、一文字共に、バトルライドという場面で乗りこなすことが難しく、 改良型からニューサイクロンへ移行した経緯もあり、パワー・トルクに関する出力はデチューンされたものとなっている。 最大の特徴は、かつてのサイクロンのシルエットを廃したカウルレスのボディと、 ライダーマン独自の戦力である「カセットアーム・アタッチメント」を、大型のものに限って 車体前後に装備できるハードポイントを設定したことである。 ![]() ![]() このハードポイントに装備されたアタッチメントは、 ライダーマンの腕に装着しなくとも運用が可能で、ライダーマンの脳波通信によって起動する。 ただし車体後方に向けて設置してあるアタッチメントについては、 射出角度などの調節が間に入るため、更なる改良の余地が残されている。 ![]() サイクロンではリアカウルの位置にあたる大型トランク内には、変身装備や、小型のアタッチメント各種が格納されている。 また、後部ケース内には、それらの装備をライダーマンに転送する物質転送システムがあり、これが「ハヤテ」の心臓部とも言える。
なお、「ハヤテ」という呼称は、一文字隼人の命名によるもので、本郷猛は「月光」、風見志郎は「モンスーン」という候補をあげていた。 これがまとまらず、立花藤兵衛があみだくじを作って公平に命名権を決めさせたらしい。 |
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| 結城丈二の生還には秘密がある。 ダブルライダーに救出されたとき、彼はプルトンミサイルロケットの自爆によって、 全身を焼かれ、骨格も間接を主体に粉砕され、内臓破裂と心停止状態にあった。 彼の身柄を回収できたダブルライダーにも、この状態は為す術をもたず、 結城丈二は99%死の淵を黄泉へと転げ落ちていたのだ。 ![]() これを救ったのは、サイバネティクステクノロジーの研究を進めていた科学者・神啓太郎教授と、 神教授の研究ドックでもある「神ステーション」であった。 |
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| 神教授は、近未来の地球環境と資源枯渇の時代を憂い、 人類の新たな生活空間として海洋開発の必要性を論じ、自らのサイバネティクス技術研究を深海開発用途へと特化した 「カイゾーグ」の開発を理論上完成しつつあった。 ![]() 教授にとっての最後の壁は、 倫理上、カイゾーグの臨床実験に踏み切れないということと、 仮に倫理の枷を破ったとしても、テストベッドとなる被験者を獲得する術がないということであった。 彼が陸の研究所を捨て、海底密かにステーションを有しているのは、一部には裏社会とのつながりによるものでもある。 カイゾーグ開発技術を完成させるにあたっても、カイゾーグに応用する耐圧スーツや防護ヘルメットなどの新素材を獲るには、 既存の流通ルートではそのスペックをクリアしきれない場合がある。 機材にしてもそうだ。満足できるスペックの資材需要を満たすためには、 密かに裏社会とのつながりを利用しなくてはならない場合もあった。 これが後に、教授と、教授の一子である啓介が、GOD機関からつけ狙われる悲劇をも生み出す。 |
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カイゾーグ理論と、ベーシックなマテリアルと、そこから開発したいくつかの機材は完成の域にあった。 そこへ飛び込んできたのが、2体の改造人間、「仮面ライダー」と、 彼等が担ぎ込んだ瀕死の、いや既に死体に近い男の体躯であった。 教授は、海上で起きた謎の核爆発を調査するため、神ステーションを偶然にも、プルトンミサイルの破片の墜落地点に浮上させたのである。 神教授は、ライダーマンのシステム構成が、右腕を除けば強化スーツとヘルメットのみで完結していることに驚嘆しつつ、 核爆発の直撃を受けつつも、炭化したのがスーツの外皮だけであることを確認した。 もちろん、結城丈二の肉体自体は、それでも強度のダメージを受けている。 教授は、損壊した身体の各部位はカイゾーグのそれに置き換え、 脳髄と神経系の移植を行うことで、結城丈二の命を救うことは可能だと、ダブルライダーに告げた。 本郷、一文字共に、この提案にはすがりつきたい思いを寄せながらも、 自分たちが乗り越えなくてはならなかった改造人間の苦悩を、またひとつ産み落とすことになると躊躇した。 ![]() その迷いを断ち切らせたのは、洋上から遙か彼方の日本で、デストロンを壊滅させた仮面ライダーV3・風見志郎からの脳波通信だった。 デストロン首領は倒したものの、ゲルショッカー壊滅の時と同じように、ダミーではないかという疑念をぬぐい去れないというのだ。 もしも自分が倒した首領が替え玉であったなら、そんなもののために結城丈二を犬死にさせることはできない。 それが風見の主張だった。 ダブルライダーは苦渋の決意をし、神教授の補佐を行いながら、プロトカイゾーグの制作に取りかかることとなった。 |
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神教授はプロトカイゾーグの製造を進めながら、ライダーマンの機能にも注目していた。 ![]() 運用効率には大いに問題を残しているが、右腕に装備するカセットアームの格納時と展開時の容積の変化は、 カイゾーグ用に研究途中の万能ギア「ライドル」の完成に対して、参考情報を得ることとなった。 カセットアームは、内蔵された極小磁性体の配列を変えて格納状態から戦闘形態に膨張・変形する。 しかし、その変換には限界があり、重火器を刃物に変えるような変形は不可能で、あくまで格納・展開にのみ応用されているものであった。 教授のアイデアは、これをひとつのギアの応用範疇で各タイプに変形させることであったが、その機能を完成させる時間は、今はなかった。 ライダーマンの再生改造は順調に進み、より強靱なボディへのチェンジが図られた。 神教授は新型スーツの原型をカイゾーグ用スーツからライダーマン専用へと改修し、 さらにヘルメット部分には大幅な改良を加えた。 顔の下半分を露出させてしまうライダーマンのヘルメットは、カイゾーグの活躍する水中・深海では不適格であったが、 教授のカイゾーグ用装備のひとつ、エネルギー蓄積に用いる「パーフェクター」を呼吸補助装置として改良し、 必要な状況に応じてこれが展開し、顔の下半分をカバーするように仕上げられた。 |
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![]() 本郷猛は、ライダーマンの再生改造を終えたあと、 神教授からカイゾーグ専用マシン「クルーザー」の設計についてアドバイスを求められた。 クルーザーは既に完成していたが、なぜ深海開発用カイゾーグの運用という前提のマシンがオートバイの形態をしているのか、本郷は困惑した。 すると、教授は、クルーザー用の換装システムを用意していると説明した。 水上走行はクルーザー単体でも可能だが、 実際には、クルーザーのハードポイントに専用フロートを設置し、水上での安定性を高めるのだという。 このフロートはサイドカーのボートの応用で取り付けられるもので、潜航時にはバラストの役目も果たすという。 それらは神ステーションに待機し、カイゾーグの要請に応じて、転送フィールドジェネレータを起動し、 半径50km以内の現場海域になら自在に転送できる。 問題は、これらの増加フロートを取り付けると、クルーザーの推進力が安定しないことで、 クルーザー本体の大きさに収めたエンジンでは直進すらできないのだと、教授はぼやいた。 本郷は、水中航行時の推進力を別に備え、これをクルーザー前部のカウルに装備して、推進軸を左右に一基ずつ増やしてはどうかと提案した。 陸上や水上では補助機関の役割しか果たせない配置だが、水中では後方に置くよりも推進軸の変化を自在にとりやすく、 フロートバラストを装備したクルーザーでも、安定した方向転換や浮上、先行が可能だと、本郷は予測した。 こうして、クルーザーはフロントカウル左右に補助推進ポッドを持つ、あのスタイルへと仕上がっていくのだが、 本郷自身はクルーザーの完成まではタッチしていない。 後に仮面ライダーXと出会ったとき、この補助推進ポッドに何故かレシプロローターが付いていることで、再び首を傾げたという逸話があるようだ。 |
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それはともかく、本郷はクルーザー改造プランで打ち出した補助ポッドの設置は、 もともと、サイクロンの後継機となったハリケーンにも、固定・格納式安定翼と補助ロケットブースターを取り付けた経緯があり、 クルーザーへもこれを応用したのである。 車体本体のカウルデザインがあまりにも異なり、また、クルーザーの補助推進ポッドが巨大であるから一見しては気が付かないことだが、 ハリケーンとクルーザーの車体の基本構成は、実は非常に似ているのである。 本郷が日本に帰国した後、ライダーマン専用のマシンを開発するにあたっても、 ライダーマンのカセットアームをいかに効率よく運用するかをポイントとした結果、 「ハヤテ」にはハリケーンとクルーザーの中間的なイメージとして、手持ち武器の着脱式ハードポイントという案が導入された。 ![]() 神ステーションからは、アタッチメント転送用のフィールドジェネレーターの試作品を譲り受けた。 これによって、ライダーマンの強化スーツやヘルメット、各種アタッチメントを「ハヤテ」のコンテナやハードポイントに格納・設置し、 結城丈二の脳波コントロールによって、ライダーマンに装備指せるシステムを実現している。 |
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