仮面ライダーボトルキャップ改造特集G
「ホースオルフェノクができるまで」


常連様
早瀬五郎氏より

改造・仮面ライダーボトルキャップ紹介画像&コメントを頂きました♪(^_^)




タミヤ模型さんの1/35ミリタリーシリーズには兵隊さんや戦車だけではなく、色々な物があります。

ボトルキャップライダーとほぼ同スケールということもあり、模型屋さんに行くたびに色々と物色しています。

で、この間ついに「1/35動物セット」というのを見つけまして、その時は店頭で笑って見ていたのですが、

ある日突然、

「馬があればホースオルフェノク疾走態が半分、出来たも同然じゃないか!」

とひらめき、今回の製作に踏み切ったわけですが、実際はそんな簡単な話ではありませんでした。
使用素体:仮面ライダーBlackRX

1/35動物セットの余り物:豚×1、子豚×3、アヒル×2、鶏×4、ヒヨコ×3、卵数個、兎×2、犬×1、猫×1



【その1】

当初、疾走態だけ作って終了のつもりでしたが、

ボディを差し込み式にすれば、格闘態にも換装可能なことに気づきました。

馬はそのままではギリギリでボトルキャップに乗らないので、

足の各関節で切断して歩幅(?)を詰めました。

ここで腕のある人なら

前足をケリ上げて猛っているようなポージングにして

ボトルキャップに乗せるんでしょうが、

なかなかそこまでは勇気も技術もありませんでした。




【その2】

バランスを見失わないため、全体的にパテを盛り、造形していきます。と、言いながら現時点ですでに頭が大きいような気が・・・

以降の作業の大半は、パテを盛って削っての繰り返しになります。

パキっとしたエッジを利かせたい部位はプラ板で。


【その3】

表面のキズ確認のため、折々でラッカーパテ(灰色)を塗っていくのですが、

色が色なため、なにやら完成したような雰囲気がただよっていますが、全然完成しておりません。

肩アーマーは、どんな資料、映像を見ても結局どんな形状なのか、掴みかねています。


たてがみは、パテで作るつもりだったのですが、ふとひらめいて、植毛にチャレンジしてみました。

まず土台を作り、土台に凧糸を1本ずつ瞬間接着剤で付けていき、毛根(?)硬化後、毛先からほぐして、完成です。

土台は両面テープによる着脱式にしています。

「植毛にチャレンジしてみました」とか言っていますが、普通の人の作業工程としては一番最後の作業だと思います。

この段階でやる作業では無いですね。


【その4】

剣を握らせたかったので、右拳を切り落とし、兵隊さんのひらき手を差し込みます。

差し込み式にすることにより、切り落とした方の握り拳も差し替えられるようにしました。

バランスを見たいので、剣はとりあえず適当な物を握らせています。

剣があるなら盾も!ということで、盾作成開始。

左腕に装着させるため、U字のはめ込み式接続パーツを作ることにしたのですが、

HGアリキメデスのクロワッサンみたいな口が、ちょうど良かったので拝借。アリキメデスさんに感謝。


【その5】

馬の装飾品の模様は、彫刻刀で掘り出すには、あまりにも複雑であったため、

100円ショップで真ちゅう線を購入し、

模様の形に曲げては接着を繰り返しています(これは前項の盾のモールドも同様)。

ちなみに曲げ加工はさすがに素手では不可能なサイズに突入しております。

両手にピンセットを握りしめ、泣きながら作業しておりました。


【その6】

格闘態の各鎧状のパーツを少しずつ作り込んでいき、理想の形に調整後、

大小2種類のピンバイス(手回しドリル。100円ショップ購入)で各部に穴を開けていきます。

剣は厚さ1mmのプラ板を2枚貼り合わせ、エンピツで剣の下書きをして、その形になるまで削っていきます。

腰ミノはプラ板を帯のように巻き付け接着し、余分な所を切り飛ばしていきます。

しかし格闘態の方は進捗が地味ですなぁ・・・。


と思っていたら、事態は急転!プラ板にて股間カバーを付けたら、足が短いのが強調されてしまいました。

こうしてみると、やはり頭もデカイですねぇ・・・。

まさか、今から頭をケズリ込んでいくわけにもいきませんし・・・。


【その7】

そのまま放っておくわけにもいきませんので、プロポーションの改修にとりかかります。

スネから下をノコギリで切り落とし、プラ棒を差し込んで、身長を伸ばします。

同様にヒジから下も延長し、手足を長くすることで、等身を上げます。
素体となったRXと比較するとかなり大型化しています。
実はこの段階で地味な変化が起きています。

横腹や腕の内側の造形がやりにくかったので、腕を延長するついでに肩から切り離し、

ボディと同じように差し込み式にしてあります。

おかげで腕を上げたりウエストをひねったりといったナンチャッテ可動が出来るようになっています。

一時はどうなるかと思ったのですが、やっと完成が見えてきました。


【その8】

馬後ろ足の腰ミノは1枚1枚プラ板から切り出して貼り付け。

そのままでは色気(?)がないので、パテを盛って少し丸みをつけます。

本当は後ろ足のモールドを作り込んでから腰ミノを貼っていかなきゃならないんですが、なぜか先に腰ミノを作っています。

 かなり自分を見失っている状態です。

剣はあっという間にここまで出来たような雰囲気がありますが、かなり何日にも渡って「削っては飽きて放置」を繰り返しています。

相変わらず肩アーマーの形状に四苦八苦しています。


どうやら完成したようです。(ほぼムリヤリ終わらせた感じが・・・)


【その9】

さて、塗装ですが、555本編の映像を見ると、アクション用とアップ用で色合いがかなり違うように思えます。

アクション用は、本当に陰影のないグレー一色という感じですが、アップ用は少しメタリック入っているかなと思います。

そういうのをふまえ、今回はチェスのコマというか、テーブルゲームのメタルフィギュアのような風合いを狙ってみます。

下準備としてまず、ラッカーパテをうすめ液で溶いて全体に叩くように塗りつけます。

こうすると「表面がザラザラした梨地状態になる」と親切な方に教わり、さっそく実践。

ジャガーマンの時うまくいかなかった鋳造表現に再び挑戦です。

次に黒8:銀2くらいの「メタルブラック」を全塗。先のザラザラした表面をならしてしまわないように、そっと塗ります。

メタルブラックが乾いた時点で、コシのある布地で表面を摩擦熱が出るくらいコスり続けます。

コスり続ける事により、凹凸モールドの凹部は梨時のまま、凸部だけテカテカしてきます。

この時、コスり過ぎて、肩の角1本折ってます(号泣)。

ちなみにこの時私が使った布地は、捨てようと思っていたネクタイです。
で、2段階目として、いよいよ普通に銀をドライブラシしていきます。

銀塗料を含ませた生乾きの筆を全体にふんわりとこすりつけ、凸部は執拗にこすりつけていきます。

3段階目でコントラスト強調のため、もう一度へこんでいる箇所に黒をうっすら流していき、

一番出っ張っている箇所に銀6:白4くらいの「ホワイトシルバー」を置くように塗布。

そしてまた、凸部だけテカテカするまで布地でコスリ続けます。

とは言う物の、デジカメ画像では、2段階目と3段階目ってあまり変わりないようにみえますね・・・。

1段階目のメタルブラック全塗も、銀を塗るのを躊躇するくらいカッコ良かったんですが、

デジカメ画像では伝わりにくいですね。


【その10】

完成です。

色々言われている作品ですが、私は純粋に好きでした。特にオルフェノク君たちは、ホントに全員好きなんです。

「澤田」とか、「木場君の彼女の兄さん」とか、「最終回のムカデの独白」とかかなりグッときます。

時間とか技術といった制約がなければ、全員並べたい。


その11】

オマケ。

普通に撮影したのでは、まず写らない、馬の背中のモールドです。結構苦労したんですよこの背中・・・。


※協力 匠魂ハカイダー


以上、またもやセオリー無視の製作記におつきあい頂き、有り難う御座いました。

早瀬五郎氏